1. GAF(Global Assessment of Functioning Scale)

  • 精神障害の全体的な機能レベルを評価するスケールです。0~100の点数で表され、数字が高いほど自立度が高いことを示します。
  • 日常生活の適応能力や対人関係、職業的な機能など、広範囲にわたって生活機能を評価しますが、医療現場での利用が中心です。

2. WHODAS 2.0(WHO Disability Assessment Schedule 2.0)

  • WHO(世界保健機関)が作成した、障害の程度を測定するスケールです。
  • 認知・移動・セルフケア・対人関係・生活活動・社会参加といった6つの領域について評価します。
  • 精神障害の有無にかかわらず、様々な障害に対応しており、生活全般の自立度を評価できるため、生活機能の幅広い視点での把握が可能です。

3. 生活技能評価尺度(Life Skills Profile: LSP)

  • 精神障害者の社会生活スキルを測るために開発された尺度で、自己管理や対人関係、生活習慣などを評価します。
  • 主に支援者が観察に基づいて評価する方法で、評価結果は具体的な生活支援や介入計画に役立ちます。

4. 生活機能評価尺度(Functional Independence Measure: FIM)

  • 入院中やリハビリテーション施設などで活用される、日常生活動作の自立度を評価する尺度です。
  • 自立度に応じて1~7点で評価し、運動機能と認知機能の両面から生活自立度を把握できます。もともとは身体障害向けですが、精神障害者にも適応可能です。

5. 精神障害者生活技能評価尺度(Social and Occupational Functioning Assessment Scale: SOFAS)

  • 精神障害者の社会的・職業的な機能レベルを評価する尺度です。0~100点で評価され、社会的な役割を果たす能力や、生活環境での適応力を測ります。
  • 精神症状に直接影響されない機能面の評価が可能で、他者との比較や支援の効果測定にも用いられます。

 

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